今日はこの秋に一番楽しみにしていた初開花となるバラのお話。あまり先のことを見据えられない性格だけど、このバラの開花はずっと心待ちにしていた。
たかだか4ヶ月と少しのことなのに、随分長く感じて仕方がなかった。充実していたとは多分言えないけど、こういう時もあっていいんだ。
赤バラの「真夜」は今年4月下旬に新苗を迎えて育てているバラで、「禅ローズ」と呼ばれる"日本独自の伝統的な色調、美意識、価値観を盛り込んだ趣のあるバラ"の内のひとつ。
私にとって初めての赤バラで開花をとても楽しみに育ててきた。その割に久々の新苗は全然上手く育てられずに内心焦りつつも摘蕾を繰り返し、ようやく開花を迎えられた。
ちなみに説明するだけ野暮だけど、タイトルを「真夜中」にしたのは"真夜、開花中"の略…なんだけどね、そんなことに気づく人はいるのかなってことで書いてしまった。
蕾を見つけてからはどんどん膨らんでくれて、赤い色が見えた時には心が震える思いがした。「ときめき」と表現する他ない。
それにしてもステムが細く、蕾の付いた枝が風にゆーらゆーらして強風が吹いたら今にも折れそうな気がして支柱を立てていた。
国営越後丘陵公園で開催される「第5回国際香りのばら品種コンクール」で三冠を受賞したという香りのバラ。
蕾が少しほころんできたところで鼻をくっつけるといい香りが。タグには”濃厚なダマスク香”とあるけれど、意外とあっさりしていてしつこさがない。フルーツのような印象もある。
雨が降ったりで気温も高くなかったため、意外とすぐには開かなかった。そこそこ雨が降ったので玄関の軒下に移動させておいた。昨日一時間くらい出かけて帰宅すると開き始めていて…
あーっ…これはもう胸が苦しい。他の表現など要らない。写真では大きく見えがちだけど、上の写真の状態だと幅は4cm程度。ステムは2mmと本当に細い。
真夜(まよ)
作出:2010年
作出者:河合 伸志
系統:フロリバンダ
花径:約7cm
花形:丸弁抱え咲き
樹形:半直立性
樹高:約1.2m×0.8m
赤バラはずっと特別な感じがしていた。私は花色だけでいうと白バラが最も好きだけど、赤バラの魅力を知っている方達からすれば、何を今更と思うかもしれない。
とはいえ、真夜の場合は作出者の河合氏によると「臙脂色」らしい。真紅ではないし、赤黒い、でもそこまで黒くはない。ただ、やはり写真では上手く撮れない色。もし私が色味を調節したとしても、モニターによってやはり変わってしまうだろうから触りません。
真夜を知ったのは案外数年前のことで、バラにハマり始めた頃だったように思う。下の雑誌の中で紹介されていた。ただ、見たのは写真ではなくボタニカルアート。これは2012年秋号でバックナンバーを購入したもの。
実際に育ててみたいと思ったのはブロ友さんの素晴らしい写真の影響が強い。比にならないだろうけど、私も負けないように撮ろうといつも思わせてくれる。
そして今朝ようやく開いた。バラの初開花というのは特別なもの。新苗から育て始めたので株がとても若いため、花弁の枚数も随分少ないし、この花本来の良さはまだまだ出ていないと思うけれど、私の胸を苦しくさせるほどの魅力をすでに十分持っていて…これだからバラはやめられないと思う。
なんとなく赤バラは男性的な感じがするんだけど、真夜は名前から何だか女性的なイメージが強い。
夏休みから毎晩のように家族でトランプをしているので、久々に『007 カジノロワイヤル』を観たくなって観た。ボンドガールのヴェスパー(エヴァ・グリーン)はとても美しくて、真夜はヴェスパーのイメージにハマる…と思った。
禅ローズなのに日本人のイメージでなくて申し訳ないけど、珍しく女性も好きなタイプのボンドガールだと思う。ということは男性受けしないかもしれない?ラストシーンのヴェスパーのドレスも赤だったし、ヴェスパーには惚れるなぁ。
ちなみに劇中で出てくる人体標本は私も「人体の不思議展」で観たことがある。親友が東京で行って凄かったというのを聞いていた後、こちらでも展示があったので観に行ったけど、プラストミック標本には良くも悪くも圧倒された。
007の話をしておきながら、採用した曲は大好きな映画『アバウト・タイム』。レイチェル・マクアダムスの赤いウェディングドレスが印象的。二度とない今を生きることを大切に愛おしく思える映画です。以前にも勧めたけど、観たことない方は是非!
…あーら、まーた話が逸れた。私と話すと話があちこち飛ぶとよく言われたり言われなかったり…(汗)
現在、蕾が4つくらいある。ブルーイング(青みを帯びる)していくのも楽しみ。
最初の一輪が咲いただけなのに、咲いたところを見てもらいたくてつい書きました。
楽しみな秋バラシーズン徐々に開始。庭を満喫できますように。良い週末を。
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